2024年5月13日、Microsoftは公式ドキュメントを更新し、Microsoft Edgeの新しいバージョン126以降、SSE3命令セットをサポートしていないプロセッサを搭載したコンピュータでのサポートを終了することを発表しました。この変更は、最新のセキュリティとパフォーマンスを提供するための措置として実施されます。以下では、詳細な内容とその影響について詳しく解説します。
SSE3命令セットとは?
SSE3 (Streaming SIMD Extensions 3)は、SIMD(Single Instruction, Multiple Data)の第三世代であり、2004年にインテルによって導入されました。この命令セットは、特にマルチメディアアプリケーションの処理を効率化するために設計されており、特定のデータ処理タスクを高速化し、より効率的に計算を行うことができます。
影響を受けるユーザー
SSE3をサポートしていないCPUを搭載したコンピュータは非常に古いものであり、インテルでは以下のプロセッサが該当します:
- Pentium 4 (Prescottコア)
- Pentium D
- Celeron D
AMDでは、以下のプロセッサが該当します:
- Opteron
- Sempron
- Athlon 64
- K8ベースのその他のプロセッサ
これらのプロセッサを搭載したPCは、今後のMicrosoft Edgeの更新によってサポート外となり、新しいバージョンのEdgeを利用することができなくなります。
具体的な変更点とその影響
Microsoft Edge 126以降のサポート
- バージョン126からの変更点: Microsoft Edgeは、バージョン126からSSE3をサポートしていないCPUでは動作しなくなります。この変更は、古いハードウェアを使用しているユーザーに影響を与えます。
- 現在の動作環境:
- Windows: Windows 10およびWindows 11
- macOS: Catalina 10.15以降
- iOS: iOSおよびiPadOS 14以降
- Android: Android 4.4 KitKat以降
- Linux: サポートあり
- Chromebooks: サポートなし
他のプロセッサ関連の変更
この他、Windowsの要件としてCPUの仕様が障壁となるニュースを紹介します。
Windows 11 24H2のPOPCNT命令サポート
POPCNT命令は、Windows 11 24H2で導入される新しい要件で、これも古いハードウェアの一部に影響を与えます。
Windows on ARM PC
Snapdragon 835がWindows 11を非公式に実行できましたが、Windows 11バージョン24H2ではARM v8.1以降が必要となり、Snapdragon 835では実行できなくなります。
次世代RyzenプロセッサでのWindows 10サポート終了の噂
AMDの次世代RyzenプロセッサがWindows 10をサポートしなくなるという噂があります。
ただ、これでも(OSの提供やエコシステムの関係で単純に比較できませんが)、SSE4.1以上が必須なmacOS と比較したら緩い方であるとも言えます。
まとめ
Microsoft EdgeがSSE3命令セットをサポートしていないCPUでのサポートを終了することで、非常に古いハードウェアを使用しているユーザーに影響を与えます。この変更は、最新のセキュリティと機能を提供するためのものであり、ユーザーは最新のハードウェアやソフトウェア環境を維持することが推奨されます。Microsoftは今後もユーザーに対して最新の技術とセキュリティを提供し続けるための措置を講じていく可能性があり、古いPCを利用したいユーザにとっては苦渋の決断を迫られそうです。