AI関連機能では参入が速かったMicrosoftですが、Windows 11の最新ベータ版を通じて、AIツール「Copilot」の新機能導入を一時的に遅らせる方針を発表しました。これは、ユーザからのフィードバックを基に、さらなる製品の改善を目指すためとしています。
MicrosoftはAI関連機能にいち早く取り組む
Microsoftは一連のAI関連機能についていち早く取り組み、同社のAIアシスタントツールである「Copilot」はWindows 11に統合され、多くの機能が期待されていました。
先月にもWindows 11 24H2でローカルAIが搭載されるという報道もあり、「Copilot」以外にもMicrosoftはAIを活用した多くの機能の開発を進めています。
そんな中、最近の発表で「Copilot」の開発ペースが一時的に緩やかになることが明らかにされました。
開発のペースダウンの背景
Windows 11 Insider Preview Build 22635.3570がベータチャンネルにリリースされた際、Microsoftはある重要な発表を行いました。リリースノートの「深い部分」に記載されていたこの発表では、Copilotの様々な新機能の展開を一時停止し、ユーザフィードバックを基にさらなる改良を図ることが決定されました。
試験されていた機能
試験されていたCopilotの新機能には、通常のアプリケーションウィンドウとして動作する機能や、テキストや画像をコピーする際にCopilotが支援可能であることを示すためのタスクバーアイコンのアニメーションなどが含まれます。これらの機能は、Canary、Dev、BetaチャンネルのWindows Insidersによって試用されていました。
既に公開されているAI関連機能は
Microsoftは、ユーザからのフィードバックを受け、これらの機能の展開を一時停止するとともに、既存の機能に関しては期待どおりに機能し続けるとしています。同社は新たなアイデアをWindows Insidersと共に進化させながら、Copilotのさらなる展開を目指します。
推測される理由
このニュースを報じたBataNewsは開発ペースを落とす決定を下した理由について、Microsoftが Copilot に注力を注いでいることに対する反発を認識している可能性を指摘しました。これについては先日、弊サイトで取り上げた「Windows 11のシェアがWindows 10に奪われてる?サポートが終了するOSに苦戦するWindows 11」でもNeowinが同様の指摘をしていることから、この可能性も十分に考えられます。このほか、開発コストの増加が原因で、経費の削減を図っている可能性についても指摘されていました。
ただ、AI関連機能については競合他社であるAppleもiPhone向けの次期iOSであるiOS 18やMac向けのmacOS 15でも活用されるとされており、これらのOSが公開されれば、今まで以上のAI機能開発合戦が繰り広げられることは必至であることから、Microsoftとしても市場の動きを注視しながら開発を進めていくことに変わりはないでしょう。