仮想化ソフトウェアは、VMwareやVirtualBoxが長年にわたり人気を誇っていますが、新たな競合製品として登場したNanaBoxが注目を集めています。2022年にリリースされたNanaBoxは、今回のアップデートでWindows 11ゲスト向けにTPM 2.0 (Trusted Platform Module 2.0)のサポートを追加しました。(Neowin)
NanaBoxとは?
NanaBoxは2022年7月に登場した比較的新しい仮想化ソフトウェアです。VMwareやVirtualBoxに比べて知名度は低いものの、機能面での強化が進んでいます。
特に、TPM 2.0のサポートが追加されたことで、Windows 11のゲストOSを使用するユーザーにとって魅力的な選択肢となりました。

TPM 2.0といえば
TPM 2.0は、セキュリティ機能を強化するためのハードウェアモジュールです。Windows 11ではTPM 2.0がシステム要件の一部となっており、TPM 2.0の要件を回避しながらWindows 11をインストールすることは可能なものの、NanaBoxがTPM 2.0のサポートされたことで、Windows 11のインストールがより安全かつスムーズに行うことが可能になります。
バージョン1.2 Update 2の詳細
今回のアップデートでNanaBoxはバージョン1.2 Update 2(1.2.797.0)となり、以下の変更が加えられました。
- TPM 2.0サポートの追加
- Windows Server 2022以降のホストOSで仮想マシンにTPM 2.0のサポートが導入されました。これはWindows 11 Version 24H2でテストされています。
- ドキュメントの更新
- M2Team/NanaZip#435からのドキュメント変更がバックポートされました(sirredbeard氏に感謝)。
既知の問題点
NanaBoxはまだ活発に開発が進んでいるプロジェクトであり、いくつかの既知の問題が存在します。
- Host Compute System APIとHost Compute Network APIの制限
- これにより、NanaBoxはUEFI Class 3、UEFI without CSM、またはHyper-V Gen 2の仮想マシンのみをサポートします。また、NanaBoxはUAC(ユーザーアカウント制御)を通じて昇格した権限が必要です。
- セッションモードの制限
- Enhanced Session ModeとBasic Session Modeの自動切り替えは実装されていません。
- 仮想マシン設定ファイルの場所
- ドライブのルートに設定ファイルを置くとアクセス拒否エラーが発生する可能性があります。
- Microsoft StoreのライセンスAPI
- NanaBoxはスポンサーエディションアドオンのライセンスステータスを確認するためにインターネットにアクセスします。初回起動時にのみ確認されますが、手動で更新することも可能です。
NanaBoxのダウンロード先は
NanaBoxを試してみたい方は、公式GitHubリポジトリからダウンロードできます。
まとめ
NanaBoxのアップデートにより、TPM 2.0のサポートが追加され、Windows 11の仮想環境をよりシームレスに使用できるようになりました。いくつかの既知の問題はありますが、これらは今後のアップデートで解消されるはずです。
仮想化ソフトウェアの選択肢として、NanaBoxは確実に注目すべき存在となっています。
今後の開発に注目が集まります。