Googleは、PDFスキャナーアプリ「Stack」のサポートを終了することを発表しました。この決定は、同社が提供する広範なプラットフォームであるGoogle Driveに機能を統合する一環として行われたものです。Stackのサポートは2024年9月23日の週に終了します。
Stackとは?
Stackは、Googleの内部インキュベーターであるArea 120とGoogle CloudのDocAIチームによって2021年に開発された実験的なアプリです。このアプリは、ユーザが撮った書類の写真にPDF形式に変換した上で、書類に名前を付け、適切なカテゴリ(「スタック」)を提案しました。
また、書類から情報を抽出し要約する機能、例えば書類内の重要な情報(例:請求額や支払期日)を識別し、ハイライト表示する機能を持っていました。
Google Driveとの連携もばっちりで、ドキュメントを自動的にGoogle Driveに保存することが可能だったほか、追加のセキュリティ機能として、顔認証や指紋認証を使用してドキュメントにアクセスする設定も可能でした。
既にStackは新規でのダウンロードは行えなくなっており、Play ストアでの掲載も終了していました。


移行ツールの提供
Stackの終了に伴い、GoogleはユーザーがドキュメントをGoogle Driveに移行するためのツールを提供しています。移行手順は以下の通りです。
- Stackアプリを開き、「アカウント」 > 「設定」 > 「すべてのドキュメントをDriveにエクスポート」に進みます。
- ドキュメントは、Google Driveの「マイドライブ」セクション内に「Stack」と題された緑色のフォルダーに転送されます。
- 個別のドキュメントは、アプリ内でドキュメントを開いた後に「共有」ボタンをタップしてエクスポートすることもできます。
Stackはなぜ廃止?
Stackの終了は、Googleが提供するアプリやサービスの合理化の一環として行われています。Googleは、重複したり、個別のアプリよりも統合されたプラットフォームでより効果的に利用できる機能を持つアプリを終了する傾向にあります。
最近では、Google Podcastsアプリが終了し、ユーザーにはYouTube Musicでポッドキャストを聴くように案内されています。また、Google Mapsのベータ版では、Followed Places(場所をフォローする)機能が間もなく廃止される可能性が示唆されています。
このような戦略により、Googleはユーザーエクスペリエンスを向上させるために、重要な機能を失うことなく、より包括的で頻繁に使用されるプラットフォームに統合することを目指しています。
まとめ
GoogleのStackの終了は、同社が提供するアプリエコシステムの簡素化と、スタンドアロンアプリの機能をより包括的なサービスに統合する取り組みの一環です。Stackユーザーには、ドキュメントをGoogle Driveに移行し、統合された環境で引き続き類似の機能を利用することが推奨されます。