古いCPUでもWindows 10 22H2を実行する方法 エラー「IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL」を回避する手法とは?

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古いCPUでもWindows 10 22H2を実行する方法 エラー「IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL」を回避する手法とは?

古いCPUでWindows 10の最新バージョンを実行する際に「IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL」というエラーメッセージが表示され、インストールが失敗する問題が報告されています。この問題に対処するため、技術愛好家のBob Pony氏は、Windows 10バージョン1709のWinPE (Windows Preinstallation Environment) を使用して、新しいバージョンをインストールする方法を提案しています。

IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL エラー?

Windows 11ではTPM 2.0やUEFI、セキュアブートの必須化に加えて、CPUのチェックなどが加えられ話題となりました。Windows 11以前でもWindows 8でPAE、NX、および SSE2 のサポートが必須になるなどCPUの要件は変化してきました。

Windows 10のバージョン1809以降では、CPUの要件が更新され、新しいハードウェア機能が必要となりました。この変更により、一部の古いプロセッサ、特にIntelのPentium MシリーズのDothanファミリーなどは、「IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL」というエラーメッセージのブルースクリーン(BSoD)が表示され最新のWindows 10を実行できなくなりました。

RQL_NOT_LESS_OR_EQUALの回避方法は

Bob Pony氏の方法は、Windows 10バージョン1709のWinPEを使用して、Windows 10 22H2をインストールするというものです。この方法を使うことで、エラーメッセージを回避し、最新のWindows 10を古いプロセッサ上で実行することが可能です。ただし、インストール中に回復機能を無効にする必要があります。

互換性確認

この回避策が有効なのは、NXビットやPAEをサポートしているCPUに限られます。Windows 8以降ではPAE/SSE2やNXがCPUの要件に追加されており、Windows 8以降のOSを利用する際には必須です。

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これらの機能がサポートされていないCPUでは、依然として最新のWindows 10を実行することはできません。自分のCPUがこれらの機能をサポートしているかどうかを確認するために、HWiNFOなどのハードウェア構成を確認できるツールを使用することを推奨しています。

HWiNFOを使用する場合にはメインウィンドウの「Central Processor(s)」セクションに移動し、「Standard Feature Flags」と「Extended Feature Flags」の下に「Physical Address Extension」や「No Execute(Intelの場合はExecute Disable bit)」が「Present」と表示されているか確認します。

まとめ

古いCPUでWindows 10 22H2を実行するためには以上のような手法が必要です。Bob Pony氏の提案する方法を使用することで、「IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL」エラーを回避し、最新のWindows 10をインストールすることができます。

ただし、事前にNXビットやPAEのサポートを確認することが重要です。